森法律事務所(愛知・名古屋の弁護士) 愛知県名古屋市

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破産手続を経験した
会社経営者との対談(Bさん)

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森先生は、いつも親身になってくださり最後まで私たちと一緒にいてくださった。
ご縁があって森先生に巡り会えて、破産を決断して本当によかったと思っています。

profile

建築工事の会社の元代表者の奥様で、ご自身も会社の元役員。
会社が、債務超過、支払不能状態となり、破産手続開始申立てをして、
Bさんとご主人も会社の銀行借入金の連帯保証をしていたため、お二人とも破産手続きをとりました。
2019年、会社と個人2人の手続が終結し、個人2人は免責決定を得ました。
現在は、お二人とも勤め人として元気に仕事をされています。

森 美穂の写真

Bさんは、建築工事の会社をご主人と経営されてきて、ご主人が代表取締役社長、Bさんは取締役で会社の事務全般も担当されていましたね。

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そうです。先代の頃から家族経営の会社だったのですが、私も20代前半から60代になるまで、ずっと会社で仕事をしてきました。

会社が破産に到った事情は?

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先代社長の頃の本社の建築費用やその後の改装費用の借入金返済の負担が大きい中で、売上金額が次第に低下し、東日本大震災後は特に受注が減少しました。破産する3年前からは自転車操業のような状態になっていたのですが、いよいよ会社が振出した手形が不渡りになるという事態になり破産を決意したのです。

破産をしようと決断されてから弁護士を探したのですか?

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いいえ。破産すべきかと迷ってはいましたが、実のところは破産がどういうものかよく分かっていませんでした。それで、会社や私たち夫婦が破産するような状況なのかどうかも含めてまずは弁護士に相談しようと考えて、主人と二人でインターネットのホームページで、「破産手続、弁護士、法人」等とキーワードを入力して弁護士さんを探しました。

そうやって検索して私の法律事務所のホームページを見つけてくださったのですか?

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そうです。

いろいろな弁護士を比較されたのですか?

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はい。いろいろ法律事務所のホームページを見ている中で、森先生がいいなと思い、まずは森先生に相談してみようということになったのです。

それはありがとうございました。私の事務所のホームページを見て、まずは私に会ってみようと思われた理由はどんなことでしたか?

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ホームページに書かれている内容もそうですが、先生の写真を見て、「真面目で誠実そうな弁護士さんだ。」と思い、主人も同意見でしたので、私が森先生の事務所に電話したのです。

実際に相談にいらっしゃって私や事務所の印象はどうでしたか?

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先生に実際にお会いして、やはり「真面目で誠実な方」だと思いました。
また、最初の相談のときに、会社や私と主人が置かれている状況についてじっくりと話を聞いてくださった上で、ホワイトボードを使って丁寧に説明をしてくださったので、自分たちが置かれている状況を客観的に理解することができましたし、破産手続がどういうものかもわかりました。

破産の費用についてもお話しましたよね。

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はい、会社と主人と私が破産手続をとるために必要な費用について伺いました。
また、私たちの会社の場合、どうやって費用を捻出するのがよいかも説明してもらいました。

最初のご相談のときは、「よく考えてみます。」とおっしゃってお帰りになりましたね。

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そうです。最初の相談が終わってから、主人と、「やはり、会社も私たち個人も破産しなければならないのだろう。森先生は話が分かりやすいし、真面目で誠実そうな方だから、森先生に破産手続を依頼しよう。費用を用意できるか考えよう。」と話しました。最初の相談で破産を決意し、森先生に依頼することを決めたのです。
しかし、費用を用意できるか問題でしたので、2、3日検討しました。森先生にアドバイスしていただいた方法で費用を用意できる目処がついたので、確か土曜日だったので先生の事務所に「費用を工面できそうですので、破産手続を依頼したいです。」とFAXしました。

それで、再びBさんと社長さんがお二人で相談に来られて、破産を前提に事業を廃止するXdayを決め、その日からXdayまでの段取りを決めたのですね。

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そうです。2週間後に手形が不渡りになることが予想されたので、その日をXdayとして事業を廃止し森先生から債権者に受任通知を出してもらうことになりました。

私から、Bさんとご主人にXdayまでは、破産のことは誰にも言わないようにと申し上げましたよね。

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はい。「家族にも言ってはいけない。」と言われましたが、会社で一緒に仕事をしている息子にだけは、「内緒にしておくのは無理だ」と思い、私と主人の判断で話しました。 しかし、息子には、息子の妻には内緒にするようにと伝えまして、実際、息子はXdayまで会社の破産のことを誰にも話さないでくれました。

他のお子さんやご家族には内緒にすることを貫かれたのですね。

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そうです。わずか2週間ほどのことでしたが、家族に内緒にして平常を装わなければならないのはとても苦しいことでした。しかし、今、振り返ると、あのとき、内緒にしておいてよかったと思います。
私も主人も、「破産したら、債権者が押しかけてくるかもしれない。どうしよう。」などと不安でいっぱいでした。そんな苦しい思いを家族にさせずにすんだのはよかったと思います。

破産手続の準備は、Bさんがしっかり資料を用意してくださったので、とてもスムーズに進みましたよね。会社の方は、破産手続の申立をして2週間ほどで開始決定が出て、その後は破産管財人からいろいろ問われることになりましたが、手続の開始後に困ったことはなかったですか。

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困ったことは特になかったです。管財人からの質問で、意味がよく分からなかったり、どう答えたらいいのか分からないことはありましたが、その都度、森先生にご相談して対応してもらいましたから。
弁護士さんの中には、破産が開始されたら、その後はあまり相談にのってくれない方もいるということを聞いていますが、森先生は、いつも親身になってくださり最後まで私たちと一緒にいてくださいました。とてもありがたかったです。

開始決定が出てご主人は仕事を見つけ、Bさんもパートの仕事を見つけてすぐに働き出しましたよね。お二人とも逞しいなと思いました。

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はい。持ち家だった自宅を出て賃貸マンションに引っ越し、家賃も支払わなければならないので、とにかく働く必要がありました。私はすぐにインターネットの求人でパートの仕事を見つけました。

Bさんは、幼いときから経営者の家で育ち、結婚後も勤め人として働くご経験はなかったと思いますが、会社の破産によりパートで働くことになり大変だったのではないでしょうか?

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最初は肉体的にしんどかったですが、次第に身体も慣れましたし、私は意外と精神的にもタフなのか、そのうち働くことが面白いと思うようになりました。また、これまでは、経営者側でいろいろ気を遣っていましたが、それがなくなり、肩の荷が下りて自由になったようで気軽さも感じています。だから、今日まで2年以上も続けられているのだと思います。

ご主人はどうですか?

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主人も同様にインターネットの求人で職を見つけました。最初の会社は入社前の説明と労働条件が違っていたので退職しましたが、その後すぐに見つけた今の会社では安定して働くことができています。事業をしていたときのノウハウを仕事に活かすことができて、充実して働いているようです。
私も主人も、最初は「年金を受給するまでは頑張ろう。」と思って働き始めましたが、今は、健康でいる限りずっと働きたいと思っています。

今、破産手続をとる前のことを振り返って思うことは何ですか?

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会社を経営している頃は、毎日毎日、資金繰りで苦しい日々でした。資金繰りに使っていたエネルギーを事業の充実や拡大のために注力できなかったことも経営の立て直しができなかった原因だと思います。
しかし、あのとき、資金繰りが上手くいってしばらく事業を継続できたとしても、きっと今のコロナの状況は乗り切れなかったと思います。主人とは、「もし続けていたら、きっと今頃は破産の費用も用意できずに夜逃げすることになっていただろうね。あのときに破産の手続をとってよかったね。」と話しています。
ご縁があって森先生という良い先生に巡り会えて、破産を決断して本当によかったと思っています。
債権者や取引先等ご迷惑をかけた方には申し訳ないのですが、こうして健康でいられて、ありがたいです。

森法律事務所の森美穂弁護士は、倒産のエキスパート。
お引き受けする倒産事案は全て、倒産のエキスパート森美穂弁護士本人が対応します。
倒産に熟練した弁護士が、蓄積した経験を活かし、手続完了までお力添えします。
皆さんと同じ立場の方から、苦境を乗り越えられた後に「森法律事務所に依頼してよかった。」との声をたくさん頂戴しています。
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